こんにちは、逗子でヨガの練習生 ようこです。
2019年1月26日(土)、2月2日(土)、逗子文化プラザ市民交流センターにて、織恵先生によるクラスが行われました。
織恵先生のクラスでは先に報告した月礼拝の他にも、たくさんの学びがありました。
その中から3つほど共有させていただきたいと思います。
呼吸の制御は自律神経の制御につながる
クラスで呼吸の練習に取り組む前に、織恵先生からとても興味深いことを教わりました。
鼓動、脈拍、血圧、呼吸といった自律神経がつかさどる働きのうち、呼吸が唯一自らの意思で制御できるものなのだそうです。
確かに、自分の経験上、緊張して心臓の鼓動がバクバクと大きく早くなったとき、「落ち着け落ち着け」と心臓に働きかけても状況が変わった試しがありません。
この状態は自律神経のうち交感神経の活動が優位になっています。
しかし、そんなときに深呼吸したり呼吸の状態に意識を向けていくと、スーッと心臓の鼓動が落ち着くことは何度か経験したことがあります。
その時、体内では過度な交感神経の活動が落ち着いて、副交感神経の活動が優位に切り替わっているのです。
交感神経と副交感神経の活動が切り替わることは、人間が生きていく上でとても重要なことです。
交感神経の活動が優位な状態は、体が活動的になります。しかし過度に交感神経の活動が優位になると、感情が高ぶる傾向になり生産性等もろもろのパフォーマンスが低下するので、それはなるべく避けたいものです。
それに対して、副交感神経の活動が優位な状態は、心身がリラックスしていることなので、休息のためにはとても重要です。
この自律神経の働きを呼吸によって上手にバランスが取れるということが、私にはとても興味深く感じました。
ヨガの練習では呼吸の状態を観察しながら行うので、自律神経の制御が上手になれるかなと楽しくなってきました。
アド・ムカ・シュヴァナーサナは下腹部で引き上げる

太陽礼拝の練習で必ず何度も取り組むアドムカシュヴァナーサナ。ヴィンヤサでその直前のウルドゥヴァムカシュヴァナーサナから体勢を変えるとき、腕がとてもつらく感じていました。
よく「バンダを意識して!」と聞くのですが、なかなか実感することができずにいました。
ウディヤーナバンダと呼ばれる、お腹のどこか、へその下くらいのところに「点」で存在していると噂されている、謎の概念。
私はいつも腹部に強力な腹巻きを巻き付けている感覚で練習していました。だから何度も繰り返すと腕と胴体がヘトヘトです。
織恵先生からは「はじめのうちはウディヤーナバンダ(という不思議なもの)を意識するというより、下腹部の内側部分を意識してみましょう」とアドバイスをいただきました。
バンダじゃなくて下腹部の内側なので本当のゴールにほど遠いのだとは思いますが、比較的意識しやすかったです。
内側だけ力強く、外側はリラックスです。
そして実際にアドムカシュヴァナーサナに体勢を変えてみると、今まで必死に床を支えていた腕が、(大げさにいうと)床に腕を添える様な感覚に変わりました。腕が今までと比較してとても楽になった気がしました。
この感覚を意識して練習を繰り返したら、いつか本物のウディヤーナバンダが見つかるかもですね。
ヴィラバドラーサナAは前足をしっかり踏みしめる

ヴィラバドラーサナは太陽礼拝Bでアドムカシュヴァナーサナの次のヴィンヤサに組み込まれています。その動きはとてもダイナミックでかっこよいのですが、実際に取り組んでみると前方に動かした脚がふらつきかっこ悪くなってしまいます。
このヴィンヤサは複雑なので、特に前足は意識が行き届かなくなってしまいがちです。
ですが、足裏でマットをしっかり踏みしめると上体が伸びて安定すると教わりました。
いきなりヴィンヤサで練習するのはハードルが高いです。そこで脚を前後に広げた状態で、特に前足の足の裏をしっかりとマットを捉える練習方法を教わりました。すると、中学校の理科の授業で学んだ「作用反作用の法則」が足裏起点にして働いたのです。机上でしか知らなかった自然法則をヨガの練習で体感するなんて、ちょっと興奮しました!
その安定感はとても心地がよく、上手なヨーギが見せるヴィラバドラーサナの美しさの理由がわかった様な気がしました。
ただ、それをヴィンヤサで練習すると動きが複雑でなかなか難しいかったです。
地道に練習してヴィンヤサでも心地よく作用反作用の法則が働くようにしたいなと思いました。
織恵先生のクラスは、本当に学ぶことが多く有意義なものでした。
呼吸の大切さ、練習への取り組み方、通常の練習でなかなか取り組めない体の部位へのアプローチ。そして織恵先生からあふれる優しさに、心身ともに癒やされました。
織恵先生、ご指導していただき、本当にありがとうございました。
また逗子でヨガ!のクラスでご指導していただけることを心待ちしています。
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